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ゴルフと戦略。

文:needlework編集部

ご存じの方も多いのですが、私はもともとプロゴルファーを目指すアスリートでした。27歳まで挑戦しましたが、芽が出ず、挫折し、諦めた経緯があります。実家にもどり、家業であった靴下製造屋だったヤマツネに入社しましたが、父からは働くのは問題ないが給与がでないぞと言われたのを思い出します。あれから27年が経過しました。ちょうどこの時間は、ヤマツネに全力を注いだ時間でしたが、やはりゴルフが自分に与えた影響は大きく、経営戦略や行動に与えた影響は少なからぬものだと感じます。

たとえば、ゴルフは一人のプレイヤーが取り組むものですが、コースの攻略、技術の習得には膨大な情報が必要となります。そのために、複数のプロフェッショナルがチームを組み、チーム内最強のプレイヤーを鍛え上げ勝率を上げていく方法が主流だと言えます。テニスなんかにも近いかもしれません。しかし、こうしたチーム戦略はある程度稼げるようになってから。最初は、人々の支援を受けながら自分一人でプレイヤーとしての個を作り上げていくことになります。

ヤマツネの人材採用や人材育成には、こうした考え方が根っこにあるのかもしれません。ヤマツネグループの人材のほとんどは、どこか尖った人間ばかりであり、かつ、あまり役割が被ることがありません。国外国内限らず、です。それぞれが、それぞれのプロフェッショナルとして行動しチームを構築しています。さらに、弊社に至る経験も多種多様。弊社に至った経緯も多種多様です。こうしたメンバーが、得意分野を中心にしながら時には自分が、時には誰かを支援しながら、企業としての強みを伸ばしています。

なんでもゴルフにつなげるわけではありませんが、チームが生み出すシナジーと、ゴルフプレイヤーが様々なフィールドの難題を突破しながらも、解析された情報と身体的な特徴を全面に押し出しながらプレイしていく様子が、ヤマツネの今の姿に重なるような思いでいます。